当院では、腋臭症/多汗症の両方の診断に対応しています。
腋臭症(ワキガ)とは、ワキの下から特有の強いニオイが発生する状態のことをいいます。
ワキには、
・アポクリン汗腺
・エクリン汗腺
・皮脂腺
という3つの分泌腺があります。
このうち、アポクリン汗腺から出る汗が皮膚の細菌と反応することで、強いニオイが生じることが腋臭症の主な原因です。
アポクリン汗腺の数には個人差があり、多い方ほどニオイが強くなりやすい傾向があります。
また、腋臭症は“ニオイが主な症状の疾患”であり、汗の量が多い「多汗症」とは異なります。 そのため、ワキの不快感があっても、“ニオイが原因なのか” “汗が原因なのか” によって、選ぶべき治療は大きく変わります。
腋臭症:ニオイが主な症状の病気
多汗症:汗の量が多い病気
ただし、汗の量が多いとワキが常にウェットな状態になりやすく、 ニオイが広がりやすくなるため、腋臭症のニオイを強く感じることがあります。
そのため、“汗”と“ニオイ”が同時に起こるケースもあります。
汗の量が気になる方は、多汗症の可能性もあります。
多汗症の治療についてはこちら▶▶▶
当院の腋臭症治療には下記の2つがあります。
■剪除法(せんじょほう)- ニオイの根本治療
※皮弁法ともいわれます
ワキの皮膚を切開し、アポクリン腺を直接除去する方法です。
メリット:
ニオイの原因を根本から除去できる
効果が長期的に続く
デメリット:
傷跡が残る
ダウンタイムがある
- 手術後のワキの安静が必要
- 術後の圧迫・清潔管理が必要
■制汗剤(塗り薬)
軽度の腋臭症では、医療用外用剤(塩化アルミニウム・抗菌外用剤など)で対応可能。
ワキのニオイだけではなく、汗の量も気になる方や、腋臭症ではなく多汗症の可能性がある方には保険適用の多汗症治療をご案内します。
汗の量が気になる方(多汗症)はこちら ▶▶▶
剪除法(せんじょほう)は、皮弁法(ひべんほう)ともいわれます。
剪除法(せんじょほう)は、アポクリン腺の数を根本的に減らすことができる、腋臭症治療の中でも効果が高い手術方法です。
入院の必要はなく、処置が終わったらそのままお帰りいただける日帰り手術です。
手術の方法:
ワキのシワに沿って 3〜4cmほどの切開を行い、皮膚を裏返してアポクリン腺を直接確認しながら、 ハサミで丁寧に取り除いていきます。 視野を確保しながら行うため、 確実にアポクリン腺の数を減らすことができるのが特徴です。
メリット:
・ニオイの原因を根本から除去できる
・手術後の特別なケアが不要
・アポクリン腺を直接除去するため、再発しにくい 効果が長期的に続きやすい
デメリット:
・傷跡が残る
・ダウンタイムがある
- 手術後のワキの安静が必要
- 術後の圧迫・清潔管理が必要
手術後の過ごし方:
術後は、ワキをできるだけ動かさず安静にしていただくことが大切です。
・術後2週間は、ワキを開かずに安静を保つ必要があります。
- ワキを開く動作は避けてください。
- 肘(ひじ)が体から離れないように気を付けてください。
※術後約1週間、患部を圧迫します。
・術後1か月は、腕を動かせる範囲に制限があります。
- 無理のない範囲で日常生活を送り、重い物を持つ作業や激しい運動は控えていただきます。
当院では、傷の回復を促す治療もご用意しております。 「傷跡をできるだけ早く目立たなくしたい」という方におすすめです。
<初診当日の治療>
初診当日の手術はできません。
腋臭症の手術は、術後2週間にわたりワキを安静に保つ必要があります。
そのため、手術前に術後の生活・スケジュールを十分にご検討いただいた上で、手術の予約をお願いしています。
<施術時間>
片側 約1時間弱 / 両側 約2時間
<麻 酔>
局所麻酔
<施 術>
日帰り手術
<保険治療が適用となる方>
診察で、医師が腋臭症の中でも重度と診断した場合のみ、保険治療の対象となります。
※自己申告のみでは保険適用の可否を判断できず、医師の診察と評価が必須となります。
■ 保険適用となる方
重度の腋臭症と診断された方
■ 保険適用外(自由診療の対象)
・診察の結果、保険適用の基準を満たさなかった方(軽度と診断された方)
・自己申告のみの場合(医師の評価が必要)
※保険適用外の場合でも、治療をご希望の方は 自由診療(自費診療)にて手術をお受けいただけます。
<シャワー・入浴>
術後の入浴は、濡らしてよい範囲・時期に段階があります。
以下は 経過良好な場合の目安です。
【シャワー】
・術後〜2週間:シャワー可(患部は濡らさない)
・術後2週間〜:患部も濡らすことが可能
【入浴】
・湯船は術後1か月〜再開可
【洗髪】
・術後2週間は腕を頭上に上げる動作は禁止
・洗髪は2週間以降に再開
<術後の通院>
手術後は、合併症の有無や回復状況を確認しながら、計6回の通院をお願いしています。
下記のスケジュールは 経過が良好な場合の「一般的な目安」 です。
各回では、以下の項目を中心に状態を確認します。
【確認する内容】
・出血・血腫の有無
・肌の状態(腫れ・赤み・硬さ)
・しびれの有無
・傷の治り具合
・腕の可動域(経過に応じて制限を徐々に解除)
■ 通院スケジュール(目安)
・手術翌日:状態確認
傷の状態・腫れ・出血の有無などをチェックします。
・3日目:状態確認・ドレーン抜去(※出血・血腫がない場合)
ドレーンが抜けると動きが少し楽になります。
・1週間目:状態確認・アンカー抜糸・圧迫除去
圧迫固定が外れ、日常生活がしやすくなります。
・2週間目:状態確認・抜糸
・1か月目:状態確認
・3か月目:最終の状態確認
※注意事項
ドレーンが入っている間は出血が続いているため仕事は控えてください。
<用語説明>
ドレーン:
手術後に体内へ溜まる血液や体液を体の外に排出するための管です。
アンカー:
反転した皮膚を正しい位置に固定し、ずれや動きを防ぐための糸です。
適切な位置で安定させることで、きれいな治癒につながります。
<リスク・副作用>
▮通常に起こりうるリスク
炎症(赤み、腫れ)、痛み、皮下出血(内出血)、テープかぶれ、むくみ
▮稀に起こりうるリスク
術後出血による血腫や皮膚壊死、硬結(しこり)、拘縮(ひきつれ)、中糸の露出、色素沈着
▮ごく稀に起こりうるリスク
創離開、創感染、知覚異常、神経障害、ケロイド、再発
<剪除法(皮弁法)を受けられない方(禁忌)>
・ワキのリンパ節郭清(腋窩リンパ節郭清)の既往がある方
・血液をサラサラにする薬を中止できない方(抗凝固薬・抗血小板薬)
・重度の皮膚感染・皮膚炎がある方(ワキ部)
・妊娠中(麻酔・術後管理のリスク)
・重度の心疾患・呼吸器疾患があり、手術の安全が確保できない方
・局所麻酔に重いアレルギーがある方
これらは原則として手術が行えません。
<受けられない場合がある方(慎重な判断が必要)>
・コントロールされていない糖尿病
・ケロイド体質・強い瘢痕体質
・ステロイド長期内服・免疫低下状態
・ワキに過去の手術や外傷があり、皮膚の可動性が低い場合
・術後の安静が保てない生活状況(力仕事・激しいスポーツなど)
・授乳中(薬剤制限があるため)
・15歳未満の方
診察で状態を確認し、手術の可否を判断します。
●制汗剤(医薬品)※保険適用外
当院では、特許処方により長時間、効果が持続する長時間持続型の新しいタイプの制汗剤「塩化アルミニウム制汗剤(医薬品)」を処方しています。
汗を抑えたい体の部位(ワキ、手のひら、足の裏など)へ塗布すると、汗腺内水分と反応し汗腺深部に角栓を作ります。この角栓が蓋(フタ)となり、物理的に発汗を抑えます。1回の使用で3~5日間、汗を気にせず過ごすことができます。市販の制汗剤では抑えきれなかった手のひらの汗や足裏の汗にも効果が期待できます。
香料不使用。衣服への色移りや白い筋が残ることはありません。
■塩化アルミニウム制汗剤
使用方法:1日1回入浴後就寝前に3~5日間、患部に塗布。効果が出始めたら週に2~3回(1日1回)塗布。
処方対象者:希望されるすべての方
対象年齢:12歳以上
<適応部位>
ワキ/手のひら/足の裏など
<リスク、副作用、ダウンタイム>
肌のピリピリ感、皮膚が弱いと荒れる、肌質や肌の状態によっては塗布後に発赤・かゆみを生じる可能性があります。
<禁 忌>
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・塗布部位に傷や炎症がある方
・脱毛直後の方
※ こちらの制汗剤は医療機関専売品(医薬品)の制汗剤のため、処方には医師の診察が必要です。
● 土日祝日も診療
お仕事などで、平日に受診することが難しい方にご利用いただいております。
● 予約制の採用
できるだけ待ち時間を少なくするため、予約制を採用しています。
※診察状況により多少お待たせする場合がございます
● 天神地下街・百貨店・駅に直結
仕事やお買い物帰りなどに、気軽にお立ち寄りいただけます。
※大丸福岡東館エルガーラと同じビルになります。詳しくはアクセスをご覧ください。
| 住所 | 〒810-0001 福岡市中央区天神1-4-2 エルガーラ7F |
|---|---|
| 電話番号 | 092-753-6753 |
| 診療時間 / 休診日 | 9:00〜18:00 / 土日祝日も診療 ※年末年始、学会出席日は休診 |
| アクセス | エルガーラビル7階
(大丸福岡東館エルガーラと同じビルですが、入口は国体道路沿い、天神南駅交差点にあります。
※大丸東館エルガーラとエルガーラオフィスビルを繋ぐ出入口はコロナ感染症対策のため閉鎖となることがあります 【最寄り駅から】 |
| アクセス | エルガーラビル7階
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